慈恩弘国営業日報0080128
宇宙世紀008 1月28日(月)


今日は本来の営業日ではないが、
営業することになった。

なんと貸しきり予約が入ったのだ。

しかも、昨年お越しいただいた、
あのキシリア閣下ご一行である。


今年に入って、一度もお越しにならないので、
連邦軍に撃墜されてしまったのではないかと、
気をもんでいた矢先に、

先日、今は閣下直属の部下ジーンから
予約の電話がはいったのだ。


閣下はいつもたくさんの部下をひきつれているが、
今日は10人くらいつれてくるということであった。

午後9時すぎ、
最初に店にやってきたのは、
閣下ご本人であった。

日に日に厳しくなる連邦の目をかいくぐるため、
部下達とは別行動で、
この店で落ち合う作戦だということだった。


閣下は、戦時中よりずっと若く見える。
戦時中の閣下は、
とても20代半ばとは思えなかったものだ。


このところお見えにならなかった事をたずねると、
閣下はこのところ、
消化器系を弱らせていたという事であった。

思えば、マクベやシャアなど、
無能な部下たちに囲まれ、
戦時中は苦労が絶えなかった閣下である。

今でも、何かと苦労をしょいこんでいらっしゃるのであろう。

しばらくして、ジーンや閣下のお仲間がやってきた。

総勢9名である。
カウンター席は8人掛けで、
はみ出てしまったジーンが嘆いていると、
閣下がパイプ椅子に座るよう命令した。

ジーンはおとなしくパイプ椅子に座り、
みんなが少しずつ詰めてなんとかカウンターにおさまった。


ビグザム焼きなど、
数々のモビルスーツ焼きを堪能し、
さあそろそろ帰ろうという段になって、

キシリア閣下がエルメスセットAを注文された。


エルメスセットAとは、
エルメスのティーカップで紅茶を飲みながら
ケーキをいただくセットである。

今日は、
いつものチーズタルトケーキが入荷できなかったので、
ベリーのタルトであった。

キシリア閣下は、
美味しいベリーの部分だけを食べると、
ちょっと硬いクッキーの部分を部下に押し付け、

エルメスのカップで紅茶を飲み始めた。


紅茶は熱いお湯で立てる。

なんとなく帰りモードになりはじめた空気を読んで、
閣下は熱い紅茶を、急いで、がんばって飲みほしていた。

こういった些細な気遣いが、
閣下の消化器系にダメージをあたえてゆくのではなかろうか。


今度閣下がいらしゃる時には、せめて、
心やすらぐ、甘いチーズタルトケーキを仕入れておこうと思う。

しかし、あんまり甘いと、
閣下は後ろから撃つクセがあるので、
そこは注意しなければなりますまい。



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お好み焼き「慈恩弘国」
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2008/01/28 | 慈恩弘国営業日報 | コメント(14) | トラックバック(0) | page top↑
慈恩弘国業務日報0080127
宇宙世紀008 1月27日(日)

本日は、
輝かしくも誉れ高き、初代フラウボウの
最後の出勤日である。

南極条約にもとづき、捕虜交換の時がきたのだ。


「売り上げ、1日3万円突破で銀の皿」。
そんな以前の約束もあったが、

不安だらけの、わが国建国当初に、
なみなみならぬ尽力を注いでくれた、
初代フラウボウに心からの感謝と、

捕虜の身分から開放され、
自由に自分の人生を歩む事になる、
彼女の前途を祝して、

少しはやめに出勤してもらい、

わたくしと家内のハモンは、
銀の皿をご馳走してやることにした。


銀の皿とは、
ちょっとお高いが、なかなか美味しい、
出前のお寿司である。


フラウボウは、そんなわたくしと家内に、
手作りのクッキーを焼いてきてくれた。

聞けば、時間が無かったので、
昼間バイトをしているホットドッグ屋さんで、
仕事中に焼いたということだ。

わたくしはこのとき、
ホットドッグ焼き器でクッキーが焼けることを、
初めて知った。


ソロモン席で、3人で食べる銀の皿は、
ハモンが、自分の好きなものを、
好きなだけ注文しただけあって、

涙が出るほどのお味とお値段であった。


しかし、美味しそうにお寿司をほおばるフラウボウを見ていると、
もっと、もっと上等なものを与えたい衝動にかられた。

わたしはこの時、
自分がジオン軍の元将校であることも、
目の前でお寿司をほおばる娘が敵の捕虜であることも、
忘れていた。


戦争とは愚かな行為である。

思えば、わたしは連邦軍の、誰一人として恨んではいないのだ。
しかし、この娘はちがう。

この娘の肉親を殺してしまったのは、
我が軍の銃弾なのだ。


にもかかわらず。
この娘は不本意であったかもしれないが、
わが国で献身的に労役に就き、

銃をテコに持ち替えたわたしを、
支えてくれた。

この娘に愛されようなどということは、
むしのいい話である。


しかし、3人で店をやってきたこの1ヶ月。
わたしは幸せであった。

もし、この時間が永遠に続くのであるならば、

わたしは、ジオン復興の夢も、連邦軍への再戦の野望も、
全てを捨てて軍服を脱ぎ、

ひとりのお好み焼き屋のおやじとして、
生涯をおくる人生を、
選んでもよいと思う。




ふふ、血塗られたわたしの人生に、
帰り道も、横道もないな。
このランバラル。
ひととき、夢をみさせてもらったわ。



さあ行けフラウボウ。
おまえは自由だ。

バイト代を握り締め、
遥かな地平を目指せ。

人は唯一、変化することによってのみ前進する。
変化することで失うものよりも、
今は、得られるものだけに考えを巡らすのだ。

若い君の未来には、
夢と希望に満ち満ちた
勝利と栄光の日々が待っているのだから。




PS.
いつでも帰ってきていいからね。
また気軽に遊びにおいで。

クッキー不思議な味でしたけど、
とても美味しかったです。

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お好み焼き「慈恩弘国」
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2008/01/27 | 慈恩弘国営業日報 | コメント(1) | トラックバック(0) | page top↑
慈恩弘国営業日報0080126
宇宙世紀008 1月26日(土)

午後5時30分頃、
開店準備をしていると、
フラウボウがやってきた。

開口一番、おつかいはないですか?と聞く。


フラウボウはこのところ、
出勤してくると、すぐ、わたしにこう聞く。

以前、連邦軍の制服のまんま、
近所のコンビニまで、玉子を買いに行かされたニガイ経験があるからだ。


案の定、
玉子がこころもとなかった。

フラウボウを近所の八百屋さんに、
買いに行かせた。

制服に着替える前に気が付いてよかったと、
胸をなでおろしているようであった。


しばらくして、
フラウボウが帰ってきた。

どうやら八百屋の方に気に入られたらしく、
後で店に来る約束をとりつけてきたという。


なんと、この手があったか。


これからできるだけ
フラウボウをあちこち使いに出そうと思う。


開店してすぐに、
大きなアメリカンのバイクにのったお客さんがやってきた。

このお客さんは、
勤めている会社の朝礼で、
社長がわが国を引き合いにだして、
お話をされたらしく、

気になってやって来たのだという。

なんの例えにされたのか気になったが、
我が軍の加勢になったことには違いない。


しばらくして、
例の八百屋さんが家族でやってきた。

ご主人夫妻と息子とその婚約者らしい。


もっと辛口のソースを所望されたり、
近所のお好み焼き有名店を紹介してくれたり、
いろいろアドバイスをくれた。

大変参考になったが、
わたくしは戸惑いを隠せない。

わたしの本分は軍人である。

今は軍資金調達、ジオン公国復興のため、
やむを得ず、お好み焼きを焼いているが、
かつては青い巨星と謳われた、歴戦の兵士なのだ。


食べ物を出して、
お足を頂戴している以上、
大きな声では言えないが、

こういった一般のお客様に、
わたしが味で勝負する気が全然無いことを、
どうやってわかってもらえばよいのであろうか。


八百屋さんご一家と入れ替わりに、
今ではすっかり常連さんになりつつある、
近所のバイク屋さんがやってきた。

そして弟のHが、
知り合いの女性M嬢をつれてやってきた。

M嬢といえば、
先日わが国の新レシピを考案してくれた方である。

材料も、とってあったので、
さっそく本人たちの前でつくってみた。

簡単に説明すると、
イカ墨を使った、
たこ焼きである。


見た目はかなり食欲を減退させる、
どす黒いかたまりであるが、
味はなかなかのものであった。

メニューにいれてもよいかなと思ったが、

この後、厨房のいたるところに
イカ墨ソースが付いてたいへんな事になったので、
採用は却下した。


店じまいの時間になった。

すると、壁に見慣れないジャンバーが1つ掛かっている。
なんと、わが国建国以来初の忘れ物である。


繁盛店のような感じがした。


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お好み焼き「慈恩弘国」
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2008/01/26 | 慈恩弘国営業日報 | コメント(14) | トラックバック(0) | page top↑
慈恩弘国営業日報080125
宇宙世紀008 1月25日

今日、ついにわが国のジンクスがやぶられた。

雨が降りそうに無いので、
わたしがメニューボードを出すと言い出すと、

フラウボウが、
「じゃあ今日も暇になりそうですね。」

と笑顔でかえしてきた。


そんなフラウボウのささいな攻撃には耳を貸さず、
わたしは堂々とメニューボードだした。

するといきなり、
お客さんが3人やってきた。

もちろん、
一見さんである。


わたしは勝利した。


続いて、
わたしがときおり講義をしている、
専門学校の卒業生のY氏が、
知り合いをともなってやってきた。

さらに、
高校時代の友人のK氏が、
同僚を3人つれてやってきた。


彼はいま、京都の高校で教壇に立っている。

同僚のみなさんも、
みんな先生だ。

しかし、K氏本人よりも、
お連れの理科の先生が、
わが国のありさまに感動していたようである。

かつての一年戦争には、
まったく関心のなさそうな、若い美しい女性の先生に、
一生懸命、モビルスーツについてや、
こんにちまでのいきさつを話して聞かせていた。

これが、一般社会なら、

おおきなお世話なのであろうが、
店長から従業員。
壁も外観も、
すべてアレなもんだから、

むしろ一般人のほうが、
分が悪い。

なんとか理解しようとしていた彼女は、
ほほ笑ましかった。


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2008/01/25 | 慈恩弘国営業日報 | コメント(14) | トラックバック(0) | page top↑
慈恩弘国営業日報0080120
宇宙世紀008 1月20日(雨)

今日は午後から雨になった。

午前中、町内の餅つき大会に出た。
先日わが国にきてくれた、
ノリス・パッカードの家の庭に町内の有志が集まり、
行われた。

臼に杵でついたお餅は格別にうまい。

また、ふるまわれた大根おろしをつけて食べると、
尚いっそうのうまさであった。

わたしは、いっぱい食べた。


先日の大繁盛で、ご過労となったハモンと、
フラウボウにも食べさせてやろうと思い、
大根おろしとお餅をよぶんにもらって帰った。


店を開ける頃には本格的な雨になっていた。

雨なので、今日も例のメニューボードは出せない。
電気がショートしてしまうからだ。

このメニューボード、
今やジンクスは確信となりつつあり、
すっかり客避けのお札と思われつつある。

しかし、メニューボードを出さなくても、
雨だし、予約も無いし、
どうせ客は来ないだろうと思い、
お餅をフラウボウに焼いてやろうとしたとき、
急に店の前がさわがしくなった。

大学生が6人やって来たのだ。
話を聞けば、ドンキホーテに行く途中この店が目に入り、
帰りに寄ったのだという。

全員、元ジオン公国の国民で、
大学で猛勉強し、
再びわが国の再起のために就職して尽力するということだ。

誓いの証に、
店に飾られている、
デギン公王陛下の遺影にむかって、
全員でジークジオンを唱和し乾杯した。

ビグザムもも肉のガーリックソテーをほおばる彼らの士気は高かった。


しばらくして、
わたくしがボランティアでアナウンサーを務める
ラジオ局仲間のT氏とMさんがやってきた。

開店祝いに、
芋焼酎「魔界への誘い」と花束をくれた。


9時半ごろ、大学生達と入れ替わりに、
先日来てくださったバイク屋さんの紹介で、
別の社員の方が2人やってきた。

一人はわが国の事情に精通し、
もう一人はまったく知らないようであった。


ラジオ局仲間とバイク屋さんの2人は意気投合し、
珍妙なわたくしのメニューを注文しては、
お互いにひとかけらづつ交換し合っていた。


ラストオーダーの頃になると、
お客さんは全員帰っていった。

働きづめだったフラウボウにお餅を焼いてやる。
おいしいと言って、3個ぺろりと食べた。


今日はめずらしく、
知らない人がたくさん来てくれた。

お店が軌道にのりつつあるのだろうか。
いや、そうではありますまい。

メニューボードを店の前に出さなかったからではなかろうか。

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2008/01/21 | 慈恩弘国営業日報 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
慈恩弘国営業日報0080119
宇宙世紀008 1月19日

今日はめずらしく予約が入っている。
3名様一組だ。

キッチンペーパーの芯を使って、
予約席と書いてテーブルに立ててみた。

いい感じだ。
人気店のような気がする。


そのうち、
わたしが講師を務める専門学校の仲間のO氏が、
奥さまと子供を連れてやってきた。

続いて、
先日11機の生中を撃墜したM氏がやってきた。

そして、フラウボウのお姉さんとそのお友達。

音楽仲間のO氏、

弟子のI氏、K氏、

ご予約の3名様がひとり増えて4名様。


あれよあれよという間に、
店は大繁盛。
ついに奥の座敷、

アバオアクー席を建国以来初使用することになった。


さあ、ここからが大変。
暇には慣れておりましたが、
忙しさには不慣れなわたしたち。

まさにてんてこまいで対応いたしました。
フラウボウもハモンも、
八面六臂(はちめんろっぴ)の大活躍。


この日の売り上げは、
なんと1日の売り上げ予想(1万円)をはるかに超える。
3万円突破。

もし1日の売り上げが3万円を越えるような事があれば、
フラウボウに銀の皿のお寿司をまかないで食べさせてあげる。と、
約束していたのだが、

まさかこんな日が来るとわ。
感慨無量である。


今月一杯で今の初代フラウボウは、
捕虜の身分から解放され、
新たな自分の人生を歩きはじめる。

売り上げ3万円に満たなくても、
最後の日には、お寿司を食べさせてやるつもりであったが、
名実ともに目標を達成し、
約束どおりに、お寿司を食べることができることは、
この上ない幸せである。

初代フラウボウ。
君は君の道を行け。
わたしは、わたしの道を行く。

そしていつの日か、
再び戦場であいまみえようぞ。
その日までには、
たこ焼き焼き器の火を
自分でつけられるようになっていることだ。


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お好み焼き「慈恩弘国」
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2008/01/21 | 慈恩弘国営業日報 | コメント(16) | トラックバック(0) | page top↑
慈恩弘国営業日報0080118
宇宙世紀008 1月18日(晴れ)

わが国にはジンクスがある。
それは、わたくしが作ったメニューボードを
店の前に置くと、
客が入ってこないというものだ。

今日は天気もよく、雨の降る心配もなさそうである。
このジンクスを打破すべく、
早速メニューボードを置いてみた。

店の前をゆく通行人の多くが、
覗き込んでゆく。
女子高生は声を上げて、
楽しげに話題にしている。

しっかり目をひいておりますし、
評判もよさげではないか。


しばらくして、
小学校時代からの古い友人M氏が訪ねてきた。
このM氏によって、
ついにわが国建国以来初となる、
エルメスセットが注文された。

エルメスセットは、
エルメスのティーカップで、
紅茶を飲みながら、ケーキをいただきつつ、
好きなモビルスーツ焼きがいただける、

甘くて、辛くて、熱くて、冷たい、
たいへん食い合わせの悪い感じのセットである。
好奇心旺盛なM氏が食いつかないわけが無い。

食後の感想を聞くと、
非常に胃に重くのしかかってくる感じだという。

この重圧感を解消すべく、
彼はこの後、生中を11機撃墜した。
一人の戦果としては、
わが国最高記録である。

M氏に引き続き、
わたくしの弟がやってきた。
弟の目的は、
スキー土産と、
弟とその仲間が考えた、
新レシピをわたくしにわたす事だったようだ。

ありがたい事に、
材料と制作方法までいただいた。

これはぜひ試してみなければなりますまい。


しばらくして、
町内のN氏と、M氏がやってきた。
この方々とは、先日、今週末に行われる、
町内の餅つき大会の打合せをした際、
わが国への来訪を約束していたのだ。

早速の来訪、うれしいかぎりである。
お二人は、
捕虜のフラウボウが初々しく注いだ、
わが国の清酒「慈恩乃誉」を、
興奮気味に口にしていた。


さて、閉店後、
もう一杯ビールを飲ませてくれとせがむ
友人のM氏をなだめてお見送りし、
ふと思えば、今日のお客さんは、
身内と友人と町内のみなさんだけである。

一般の方は一人も来なかった。


これはやはり、
わたくしの作ったメニューボードのせいなのであろうか。
ジンクスは更新された。

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お好み焼き「慈恩弘国」
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2008/01/19 | 慈恩弘国営業日報 | コメント(14) | トラックバック(0) | page top↑
慈恩弘国業務日報0080114
宇宙世紀008 1月14日(晴れ)


今朝は、
私の数少ない女友達の
R嬢のモーニングコールで目が覚めた。

今夜、R嬢の父が家族をつれて、
わが国を訪問したいと言ってきたという。

駐車場で車上荒しの現場に遭遇し、
自宅に置いてあった散弾銃を突きつけて、
犯人を警察に突き出した

恐ろしいR父である。



今日は店は休みであるが、
断るすべを、私はもちあわせていない。



急きょ、フラウボウの手配をする。
このところ、連日勤務のレギュラーフラウボウは気の毒なので、
補欠のフラウボウに来てもらうことにした。

わが国は現在、レギュラーと補欠の、
2名のフラウボウによって、
運営されている。


夕方、R父さまが、
娘夫婦、孫、R嬢らをひきつれて、
わが国を訪問された。
総勢9名だ。

余るのを承知で、
生ビールの樽を開けたが、
宴終盤。
見事に空っぽになった。

通常3日で空になる樽が、わずか3時間しかもたないとわ。

そのほか、
建国3機目となるビグザム焼きをはじめ、
数々のメニューを制覇し、

8時ごろ、
宴が終了した。


R父さまが支払いを一手に引き受けた。
その結果、
わが国の階級証ポイントカードのハンコの数がなんと、
49個。

先日のN氏をいっきに突き放し。
伍長に昇進である。

このランバラル。不覚をとった。
まさかこのような破竹の勢いで昇進する猛者が現れようとは、
予想できず。

伍長の身分証をまだ作っていなかったのだ。


次回来店までに身分証をこしらえておくように申し渡され、
機嫌よくR父伍長は帰っていった。

2008/01/15 | 慈恩弘国営業日報 | コメント(13) | トラックバック(0) | page top↑
慈恩弘国営業日報0080113
宇宙世紀008 1月13日


今日も客足が鈍い。
フラウボウが、

「私がいると時給がかかります。
8時半で上がりましょうか。」

と気をつかう。


わたしの放漫経営が、
捕虜にまで心配をかけてしまっている。
これではお好み焼きで軍資金を貯め、

連邦政府に再戦をいどむどころではない。


8時過ぎ、
突然客が二人やってきた。

近所のバイク屋さんだという。
いわゆる一般人である。


我々の服装、店内の雰囲気、
おかしなメニューに、
目を白黒させている客に、

おかしいのは我々であって、
あなたたちではない。と、説明する。

続けて友人のN氏がやってきた。


彼は、先日。
たった一人で、9機もの生ビールを撃墜した猛者である。


さらにしばらくして、
元ジオン公国の国民であると名乗る、
3人がやってきた。
3人は、ソロモン席に座ると、
そのまま閉店近くまで、
ガチャポン戦士2に興じていた。

この3人によって、
開店以来2機目となる、
ビグザム焼きが注文された。


友人のN氏は、閉店後もしばらく居た。
美味そうにビールを順調に撃墜してゆく彼の姿は、
幸せそうである。

彼はこの日。
我が国が国民に配布している、
500円ごとにハンコが押してもらえる、身分証において、
満願を達成し、
みごと二等兵から、
我が国初の上等兵に昇進した。

今後の活躍が期待される。


2008/01/15 | 慈恩弘国営業日報 | コメント(16) | トラックバック(0) | page top↑
慈恩弘国営業日報080112
宇宙世紀008 1月12日(雨のち晴れ)

今日は昨日とはうってかわって、
客が一人も来ない。


あんまり暇なので、
捕虜のフラウボウと、

店に常設されているメインコンピューター。
ファミコンの、
ガチャポン戦士2をはじめた。

フラウボウには2万点ほどハンデの軍資金をくれてやったが、
わたしにかなうはずもなく、
悔しがっていた。


本日ついに、
ながらくほったらかしにしていた、
店の前に置くメニューボードを完成させた。

ビグザム焼き、2600円、
エルメスセットA、700円、
エルメスセットB、1500円、などと、

誰も想像のつかないメニューと、
根拠の不明な価格に、

メニューボードを覗き込む通行人たちの足は、
確実に店から遠のいたといえる。


結局この日は、
誰も店の暖簾をくぐることは無かった。
2008/01/12 | 慈恩弘国営業日報 | コメント(14) | トラックバック(0) | page top↑
慈恩弘国営業日報080111
宇宙世紀008 1月11日(雨)


今日は我が国の初店開きである。
捕虜のフラウボウも元気に出勤してきた。

忘れないうちにフラウボウに先月の給料を渡す。
年末のばたばたでうっかり支給するのを忘れていたのだ。

厳密には、
南極条約に違反しているのだが、

フラウボウの寛大な配慮で、
不問に付してくれた。


今日は開店早々客の入りがいい。
しかしほとんどが友人ばかりだ。

おもえば開店以来、
我が国の収入を支えているのは、
友人達である。

わたしはこの時、
生涯友人にすがって生きてゆこうと誓った。


閉店間際にスーツ姿に身を包んだ、
ガトー少佐が現れた。
今はサラリーマンをしているらしい。

最近近所に引っ越してきたそうなので、
今後、我が国再興に手を貸してくれることだろう。
2008/01/11 | 慈恩弘国営業日報 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
慈恩弘国業務日報0080109
宇宙世紀008 1月9日

今日は天気がいいので、
暖簾にマークを描こうと思う。

連休明けの仕事の動きは鈍い。

今月は日曜も店をあける事にする。


1月の営業予定日は、

11日(金)、12日(土)、13日(日)
18日(金)、19日(土)、20日(日)
25日(金)、26日(土)、27日(日)

午後6時~11時


にしようと思う。

日曜だったら残業が無くて来れるのに、と
悲しんでいた同胞諸君。

待っている。
2008/01/09 | 慈恩弘国営業日報 | コメント(1) | トラックバック(0) | page top↑
慈恩弘国業務日報0080107
宇宙世紀008 1月7日

このランバラル。
数々の死線をくぐりぬけるも、
最近体力の低下を感じている。

新年早々、
風邪ぎみだ。

それでも店で棚を作ったり、
食器を整理したりしていると、

店の玄関のガラス製のドア越しに
貼り付けてある、
店の営業日の書いてある紙を見つめる高校生が現れた。

店のドアは駐車場の奥にあり、
この怪しげな店のドアまで足を踏み込むのは、
なかなか困難である。

ひととおり紙に書かれた文言を読んで納得した彼は、
きびすを返して帰っていった。


友人をつれてやってくるつもりであろうか。



またしばらくして、
50代くらいの品の良いご婦人が英字新聞をかかえてやってきた。

赤旗か聖教新聞の勧誘に見えたので、
妻のハモンに応対させた。

ハモンはこの手の勧誘をきっぱり断るのがうまい。


しかし様子がちがった。
日本語があやしいご夫人は、

「コノミセハ、リィザベーションが必要デスカ?」
「メニュー何ですか?」
「日本語がおかしいですね、何人ハイレル店デスカ?」
「イツモシマッテイマス」

週末の2日間だけやっている、
ささやかなお好み焼き屋である事を説明すると、

「タブン土曜キマス」

といって帰っていった。



好奇心旺盛な高校生はともかく、
あの品の良さげなご婦人が連れてくるご友人は、
察するに、良識ある国際色豊かな人たちではなかろうか。

ここは、お好み焼き激戦区の九条である。

日本の粉物文化を堪能するのであれば、
近所にもっとちゃんとした店がたくさんあるのだ。


彼女は店の外観や内部を見て、
危機感を感じなかったのであろうか。
いや、わたくしがもっとしっかり説明するべきであった。

2008年。
新たな出会いと、
波乱の予感とともに、
新年がスタートした。

2008/01/08 | 慈恩弘国営業日報 | コメント(2) | トラックバック(0) | page top↑
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