庭球にかける青春5
庭球5


みなさま、こんばんわ。

エナジー中野でございます。


まだ夏の日射しが残る秋のある日、

京都府民総合体育大会、
いわゆる府民総体が行われたのでございます。


この体育大会の一部門に、中学生のテニス大会があり、
わが舞鶴市でも、
その地方予選が行われ、
トーナメントで優勝、準優勝したチームは、
たしか、舞鶴を代表して本大会へ出場できるような仕組みだったと思います。

このあたりは記憶があいまいでございますので、
記憶違いがございましたら、
ご容赦くださいませ。


とにかく、
それまでわたくしは、
練習試合や、交流試合では、
勝つという事からは縁遠く、

また、日頃の練習においても、
まったく評価がされておりませんでしたので、

公式戦のレギュラーメンバーに選ばれるなどという準備は、
身も心もしてなかったのでございます。


焦りで眠れなかった前夜。

そのまま迎えた朝。

わたくしは、
夏の早朝を思わせるような朝霧の中を、
買ったばかりのテニパン(テニス用の白い短パン)を着込んで
家を出たのでございました。


その時の、
自分の焦りと興奮とは対照的に、
冷気の立ちこめる朝の匂いを、
今でも鼻の奥に記憶してございます。


この時エントリーした市内の中学校は、
わたくしの在籍しております、
白糸中学校をはじめ、
城南中学校、城北中学校、青葉中学校、和田中学校
の5校でございました。

それぞれの学校に有名な猛者がおり、
我が白糸には、
2年生のゆりさん、まつみやさん、

同級生では、
Aコートの嫌なやつの双璧。
なか君と、にしむら君あたりが有名でございました。

城南中学には4天王といわれた強い4人組。
城北中学には、眉毛の濃い上手いやつ。
青葉中学には、背の低い上手いやつ。
和田中学には、坊主頭の上手いやつがおりました。


この、それぞれの学校の上手いやつどうしは、
仲がいいのでございます。

我々有象無象のやからは、
眼中に無いといった態度でございます。


試合の会場となりましたのは、
なんと我が白糸中学校のテニスコートでございました。

開会のあいさつがおわりますと、
いよいよ試合開始でございます。

中学の軟式テニスは一般的に、
公式戦はダブルスだけでございました。

わたくしは後衛で、
サーブを打ったり、主に返球を担当いたします。
相方の前衛は、きむら君でございました。
ボレーやスマッシュなど、
ネット際での攻撃を担当いたします。

きむら君はとても真面目な男でございました。
お父さんが厳格な教師であったことに
起因していると思われます。

あるとき反省会で、
「今日はだらだらしていました。
 明日からはきびきび動きます」と
発言しましたところ、

Bコートの嫌なやつ、なかた君が、
「きびきび、きびきび、きびだんご」と
つっこみを入れたせいで、
彼のあだ名は、きびだんごでございました。

そんな彼の口ぐせは「基本」でございました。
よく、基本!基本!と叫びながら、
ぶんぶん素振りをしてございました。


第1回戦。

なんという幸運でございましょう。
相手はわたくしどもと同じ1年生コンビで、しかも、
我々の牙城ともいうべき、
あの劣悪なCコートでの試合になりました。

わたくしのこの1年間の練習は、
この砂利と赤土のコートに慣れるための1年でございました。

もちろん。
結果は火を見るよりも明らかでございます。

中野、きむら組は、公式戦初参加で、
見事に1回戦を突破したのでございました。
2008/05/16 | 庭球にかける青春 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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