慈恩弘国営業日報0080709
わたしの名前はランバラル
数知れぬ死線をくぐり抜けてきた
ジオン公国の元軍人だ。

宇宙世紀008 7月9日 くもり

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(声)
ハモン:中谷ゆみ
ランバラル:広瀬正志
ドズル:郷里大輔
ギレン:銀河万丈
デギン公王:柴田秀勝
ガデム:水鳥鉄夫
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「あらあなた、何見ているの。」

「やあハモン、
 古いアルバムだよ。」

「まあ、一年戦争の頃のじゃない。
 懐かしいわねぇ。
 あなた、ちっとも変わってない。」

「そうか?
 もう30年ほど前だ。
 わたしは12歳だったんだぞ。
 さすがに少しは変わっただろう。」

「そうね。
 少しおなかが出てきたかもね。」


「あら、ドズル閣下ね。」

「ああ、ソロモンが陥落する少し前の写真だ。
 閣下とこの写真を撮った後、
 お前とザンジバルで地球へ向かったんだ。」

「懐かしいわぁ。」

「この頃の閣下は、
 ソロモンが落ちる、ソロモンが落ちる。
 兄さん援軍、兄さん援軍。
 数、数、数、数。って、
 口ぐせのように、
 おっしゃってたなぁ。」

「そうねぇ。
 でもギレン閣下はお優しかったわねぇ。
 そんな駄々っ子みたいなドズル閣下の望むままに
 ビグザムやら、ジオングやら
 たくさんまわしてくださったんだもの。」

「そうだな。
 だけど閣下は、あのとおりのお方だ、
 全部だめにしてしまって。」

「ふふっ。」

「はっはっはっはっはっはっ。」


「ほらハモン、これ覚えているか?」

「あら、ソーラレイね。
 これも結局、閣下がだめにしちゃったのよねぇ。」



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ア・バオア・クー、ギレン総帥のお部屋
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「兄さん、兄さん。
 おわっ。今度は尻かよっ。
 兄さん、悪趣味な事はやめろよっ。
 今は戦時中なんだぞ。
 またキシリア姉さんかい。
 カメラの前からどけよ。
 兄さんが見えないだろ。」

「やあドズル。元気そうだな。」

「うわっ。父さんかよっ。
 なんでカメラに尻むけてるんだよ。」

「ギレンが面白いからやれっていうんだ。
 ギレン、貴公はヒトラーの尻尾だな。」

「父上、わたしに対してよくおっしゃる。
 そろそろドズルが電話してくる頃だといったら、
 父上が勝手にカメラに尻をお向けになったのでしょう。」

「ギレン、ひとつだけ忠告しておく。
 ヒトラーは父親に殺されたのだぞ。」

「父上、それですよそれ。
 だいたい、この前と言うことが違うじゃないですか。
 この前はヒトラーは身内に殺されたって言ってたでしょう。
 わたしはそれを鵜呑みにして、
 月曜の国民総決起集会で、
 そのネタで偉そうに演説したんだ。
 すると後で調べたら、
 ヒトラーは自殺してたじゃないですか。
 大恥ですよ。
 今、ニコ動で、おもいっきりわたしのあげ足をとった画像が
 流れてますよ。」

「はっはっはっは。
 貴公はヒトラーの小指だな。」

「父上、そのわけのわからない例えは
 もうやめてくれませんか。」

「じゃあ、ヒトラーの肝臓でどうだ。」


「ええい、父さんも、ギレン兄さんも、
 いい加減にしてくれ。
 こっちは大変なんだ。」

「ああ、ドズルか。
 悪かった忘れていた。
 で、用件はなんだ。」


「兄さん、
 この前まわしてくれたジオング。
 何が、最新最強のモビルスーツだよ。
 ちっとも役に立たなかったじゃないか。」

「なんだ、アレを使いこなせなかったのか。
 だからキシリアが言ってたろう。
 アレはインテリにしか扱えないって。
 おまえがバカだったって事じゃないか。」

「うるさいっ。
 オレの事を二度とバカっていうな。
 あんなもの誰が使ったってだめだよ。」

「そうか?」

「一個師団、10万機のジオングが、
 いっせいに有線サイコミュを使ったらどうなると思う。」

「バカだなぁ。
 お前はそんな事をしたのか。」

「バカバカいうなっ。
 ああ、したさ。
 もう、のびたジオングの手が全部からまって、
 一個師団が毛糸玉みたいになって全滅したよ。」

「なあドズル。
 そろそろお前の失敗の原因がなんなのか
 学習したらどうだ。」

「ああ、学習したさ。」

「何だ?言ってみろ。」

「数だよ。」

「そうだ。お前は昔から欲張りだから、
 なんでもかんでもいっぱい欲しがるクセがある。
 結果がこれだ。
 覚えているか。
 お前が小さかった頃、
 父上がゲームソフトを買ってくれた時、
 わたしとキシリアはいろんなソフトを3本買ってもらったが、
 お前は同じソフトを3本買ってもらっただろう。
 その結果どうだった?
 お前は同じソフトを毎日毎日延々やる事になって、
 結局すぐ別のソフトを父上にねだったじゃないか。
 しかもまた同じのを3本。」

「懐かしいなあギレン。
 あの頃からお前は、
 目つきが悪かったなぁ。」

「父上はだまっていてください。」


「兄さんの言うとおりだよ。
 もう数はねだらないよ。
 1つでいい。」

「おお、そうか。
 少しかしこくなったなドズル。
 兄さん嬉しいよ。
 お前の成長のためなら、
 ビグザムの10万機、
 ジオングの10万機くらい、
 安いものだったと思うよ。」


「そこで兄さん。
 あらためて頼みがあるんだけど。」

「何だ。何でもいってみろ。」

「兄さん、
 こっそり最終兵器作ってたよね。」

「ん?何のことだ。」

「スペースコロニーの住人をみんな引越しさせて、
 巨大な大砲作ってるだろ。」

「知らんなぁ。」

「嘘をつくなよ。
 ちゃんとわかってるんだぞ。
 小学校のときの友人から、
 引越しの手紙が来てるんだよ。」

「偶然だろ。」

「ちゃんと、
 ドズル君のお兄さんの国威発動により、
 巨大レーザー砲建設のため
 引っ越す事になりました。
 お近くにお越しの際は、
 ぜひお立ち寄りくださいって。
 書いてあるんだ。」

「・・・・・・・・・。」

「ギレン。わしも知らんぞ。」

「まさか兄さん。
 お父さんがグレートデギンをゆずってくれないからって、
 これで暗殺しようとしてたんじゃないだろうね。」

「ギレン!本当なのか?」


「と、とんでもない。父上。
 何をいってるんだ、ドズル。
 いや、ないしょにしてたのは訳があるんだ。」

「訳ってなんだよ。」

「もうすぐほら。
 お前の誕生日だろ。
 お前にないしょでプレゼントしようと
 思ってたんだ。」

「えっ?本当かい兄さん。」


「本当だとも、
 サプライズパーティーってやつを企画してたのさ。
 キシリアと一緒に。

 ガルマが死んで、
 俺達の弟はお前1人になってしまっただろ。
 だから、お前まで死なせるわけにはいかないと思って、
 こっそり最終兵器を作ってたのさ。

 あーあ、もうばれちゃったかぁ。
 残念だなぁ。」


「ギレン。お前がそんなに家族想いだったとは、
 父さん嬉しいよ。
 ガルマが死んだ時は、
 血も涙もない奴だと思ったが、
 父さんまちがってたよ。」

「あ、あたりまえじゃないか。
 父上の事だって愛してますよ。」

「おおギレン。よく言ってくれた。
 貴公はヒトラーのハートだな。」

「じゃあ兄さん、その最終兵器。
 オレにくれるんだね。」

「ああ、もっていけ。
 ソーラレイっていうんだ。
 エコで環境にやさしい太陽光発電で
 超巨大殺人レーザーをぶっぱなすんだ。
 すごいぞ。
 ただし一発限りだけどな。」

「ありがとう兄さん。
 オレ、今度こそ失敗しないよ。
 ソロモンは、きっともたせてみせる。
 連邦のハエどもを一掃してやるよ。
 じゃあね。」

-----ぶつん。------


「おお、ギレン、貴公はヒトラーの、」

「父上、そのわけのわからない例え、
 やめてくれませんか。」






ぴんぽーん。

「誰だ。」

「ガデムです。
 ギレン閣下から荷物が午前中指定で
 届いています。」

「おお、さすが兄さん。
 すぐ行く。」

ぷしー。

「ガデム。いつもご苦労。」

「はっ。ドズル閣下の、はんこかサインをここへ。」

「うむ。
 おお、スペースコロニーをそのまま砲身にしただけあって、
 さすがにでかいな。
 おい、手の空いているものは全員
 ダンボールをあけるのを手伝ってくれ。」


びーっ、びーっ、びーっ、びーっ。


「何事かっ!」

「敵襲!連邦軍の大艦隊が
 Nフィールド方向より接近!」


「よーし。
 おあつらえむきじゃないか。
 このソーラレイで一掃してやる。
 
 のん気に太陽光発電している時間は無い!
 ソロモンの全エネルギーをソーラレイに注入しろ。
 すぐに発射準備だ!」


「ソロモンの全エネルギーをソーラレイに注入。
 ソーラレイ、エネルギー充填100%、
 発射準備完了!」

「よーし、ソーラレイ。
 Nフィールド方向より接近する連邦軍艦隊に向け!」



びーっ、びーっ、びーっ、びーっ。

「敵第二波!連邦軍の大艦隊が
 Sフィールド方向より接近!」


びーっ、びーっ、びーっ、びーっ。

「敵第三波!連邦軍の大艦隊が
 Eフィールド方向より接近!」


びーっ、びーっ、びーっ、びーっ。

「敵第四波!連邦軍の大艦隊が
 Wフィールド方向より接近!」


びーっ、びーっ、びーっ、びーっ。

「敵第五波!連邦軍の大艦隊が・・・」


「閣下。ソーラレイは・・・・。」

「えっ?ああ、そうだな。
 とりあえず、Nフィールド方向から来る敵にむけて
 発射してくれるかな。
 そうそう、ゲルドルバ照準でね。」


「ソーラレイ、ゲルドルバ照準で発射!」

かちっ。

どばーーーーーーーーーー!
ぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅ!
どどどどどどどどどど。

ぼかーん。どかーん。
ばりーん。がちゃーん。
ばばばばばばばばばばばば。

ずずーーーーーーん。


「Nフィールド方向より接近中の連邦軍は、
 ほぼ全滅です。」

「じ、じゃあ、2発目いこうか。
 ソロモンの残ったエネルギーをソーラレイに送れ。」

「閣下。ソロモンには、
 もうトイレの電気をつけるエネルギーも残ってません。」


「Sフィールド方向より接近中の敵モビルスーツが、
 ソロモンにとりつきました。」

「Eフィールド方向より接近中の敵モビルスーツが、
 ソロモンにとりつきました。」

「Wフィールド方向より接近中の敵モビルスーツが、
 ソロモンにとりつきました。」


「閣下。ご采配を。」

「ううううう。
 残った敵の数。決して多くは無い。
 全モビルスーツ出撃、
 ソロモンで迎え撃て。」

「閣下、電気がないので、
 格納庫のシャッターが開きません。」

「壊せ!」

「閣下、通路の電気がついてないので、
 真っ暗で、兵員がモビルスーツまで
 たどりつけません。」

「勘でたどりつけ!」

「閣下、トイレの電気が、トイレの電気が、
 ああっ、敵モビルスーツが、
 トイレまで進入してきました。」

「流せ!」

「閣下、閣下、閣下!」

「うるさいっ!わたしは先に脱出する。
 あとはお前たちでなんとかしろ。
 おーい、ミネバー。
 お父さんとお出かけしようねー。」

ぷしー。

「閣下ー!ひどいー!
 ちゃんと捕虜交換してくださいねー!」

どかーん。
ぼかーん。ぱりーん。
がらがらがらがら。

びしゅん。びしゅん。びしゅん。びしゅん。

どどどどどどどどどど・・・・・・・。









ぱたん。




「悪夢ね。」

「そうだな。ソロモンの連中はたいへんだったな。」

「閣下は今、どうしていらっしゃるのかしら。」

「わからん。
 でも、きっとあいかわらずだと思うぞ。」

「そうね。
 みなさん、元気だといいわね。」



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本日のクルー
店長:ランバラル大尉、
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お好み焼き「慈恩弘国」
http://www.ms-06zaku.com/
2008/07/09 | 慈恩弘国営業日報 | コメント(5) | トラックバック(0) | page top↑
コメント
こんな閣下が30年も相変わらずだったら僕はいやです。
2008/07/09 16:15 | URL | ファングいけお #- [編集] | page top↑
この間はアクシズに訪問下さり、ありがとうございます。ドレンと料理の話しをしてるときは、大尉は何を目指しているのか解らなくなりました。それは塩でとか言う気難しい店主のいる店?じゃないですよね?
2008/07/09 21:50 | URL | ハマーン #- [編集] | page top↑
#ファングいけお さま

人は変わってゆくのね。というララァの希望とはうらはらに、
なにも変わらない人がいるものでございます。



#ハマーン さま

先日は、アクシズでのご歓待。
ありがとうございました。
ハモンも楽しかったと申しておりますので、
また行きますね。
2008/07/10 18:58 | URL | ランバラル #- [編集] | page top↑
JpBL2P <a href="http://menjfmqjqicu.com/">menjfmqjqicu</a>, [url=http://rpyekkbniint.com/]rpyekkbniint[/url], [link=http://urczbnufeeln.com/]urczbnufeeln[/link], http://ymixbubpuooh.com/
2011/12/08 19:58 | URL | ngknwsycrge #YR4IRMgw [編集] | page top↑
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2011/12/26 03:10 | URL | jlbaqhwz #2BIzQn/6 [編集] | page top↑
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