慈恩弘国営業日報0081021
わたしの名前はランバラル
数知れぬ死線をくぐり抜けてきた
ジオン公国の元軍人だ。

宇宙世紀008年 10月 21日 晴れ


ここは、
中央アジアの西の果て、
カスピ海を渡ってしばらくいったとこらへんの

マ・クベの鉱山基地。



「大佐、大佐、起きてください。
 マ・クベ大佐。」

「あっ、つーつつつつ。」

「気がつかれましたか大佐。」

「痛っ、いったー。
 うう、お、ウラガン。
 わたしはいったい。」

「大佐、しっかりしてください。
 大佐はキシリア閣下に銃で頭を撃たれて
 意識を失っていたんですよ。」

「おお、そうであった。
 あれ?
 なんでわたしは生きておるのか?」

「知りませんよ。
 脳が入っていないのか、
 脳のしわの間をうまく銃弾が
 抜けたんじゃないですか。」

「ウラガン、口をつつしめよ。
 わたしはお前の上官だぞ。
 上官のわたしの頭がからっぽだと、
 そう言うのか!」

「大佐、それどころじゃありませんよ。
 さっきからキシリア閣下が司令室で
 お呼びです。」

「おお、愛しのキシリア閣下が。
 なんでそれを早く言わんのだ。
 すぐ行くぞ。」


ぷしー。


「お呼びでございますか、
 キシリア閣下。」

「おお、マ・クベ、
 お前のことだ生きているとは思っていた。
 あれを見よ。」

「は、どれですか?」

「そこの、ほれ、我が102採掘基地の外壁の向こうだ。」

「ああっ!なんとあれは!」

「そうだ。連邦のガンダムが、岩陰からこっちを見ている。」

「隠れて偵察しているつもりなんでしょうか。」

「まさか、な。丸見えすぎる。
 いずれにせよ叩かねばならぬ。
 なにかよい手立てはないか。」

「おまかせください。
 そんなこともあろうかと、
 わたくし、新型メカをこっそり開発しておりました。」

ぽちっ。

ういいいいいいいん。

ぱんぱか、ぱんぱー、
ぱんぱか、ぱんぱー、
ぱんぱか、ぱんぱんぱーん。

「渾身のビックリドッキリメカ。
 アッザム。」

アッザム




「おいマ・クベ。
 なんだこの
 ハクション大魔王の壷みたいなメカは。」

「なにをおっしゃいますやら、
 この優美な曲線、豊かなボディー。
 モビルアーマーアッザムのデザインは、
 北宋の壷からヒントを得て開発された、
 まさに究極の美の壷です。」



「マ・クベ・・・・。
 30万歩ゆずってこれが美しいとしよう。
 で、それが戦闘能力とどう関係があるのか。」

「アッザムのデザインはとても美しいので、
 誰もが傷をつけるのは惜しいと思わずにいられません。
 つまり、
 このアッザムに乗っているかぎり、
 弾は飛んでこないというわけです。
 まさに、アッザムのデザインこそ、
 美を前面に押し立てた究極のバリアー。
 そしてこっちは思う存分攻撃し放題!」

「ウラガン、わたしの銃はどこだ。」

「はっ、ここに。」

すちゃっ。

「あ、いや、閣下、
 いましばらく、いましばらく。
 それ以外にも数々の秘密兵器満載で、
 ほんとうに素晴らしいメカなんですよ。
 乗り心地も抜群で快適そのもの、
 エアコン、パワーウィンドー、アルミホイル、
 カーナビ付き。
 ねぇ、試しにご一緒に出撃しましょう。ね。ね。」

「一緒にだと?
 お前、わたしをデートにでも誘っているつもりか。」

「そのとおりです。
 愛しい、かわいい、キシリア閣下。」

「かわいい、だと?
 そんな事父にも言われたことが無いわ。
 バカにしおって。」

すちゃっ。

「ひいいぃぃっ。」

「しかし、気持ちのよいものだな。
 もう一度言ってみろ。」

「愛しい・・・。」

「その後だ。」

「かわいいキシリア閣下。」

「よかろう。ドライブにつきあってやる。
 すぐに発進せいっ。
 ウラガン。おまえもつきあえ。」

「はっ。」

「よーし、マ・クベ、ウラガン、
 あそこでアホづらして、こっちをのぞいてるガンダムを
 やっておしまい!」

「あらほらさっさー。」


ごごごごごごごご。


「なんだあの空飛ぶ壷は。」

「はははは、上をとった。
 ガンダムうかつだな。
 いけー、リーダー発射。」

「うわぁ、なんだこの砂みたいなのは。
 ガンダムが汚れる。」

「くらえっ。4000度の放熱磁場だ受けてみろっ!」

「ああっ、熱い、熱い。
 水~、水をめぐんでくださ~い。」


「おおー。やるねマ・クベ~、
 男だね。すごいね。天才だね。見直したよ。」

「大佐、このスイッチはなんですか?」

ぽちっ。

「ブタもおだてりゃ木にのぼるー。ぷーっ!」

「こらっ、ウラガン!
 よけいなとこさわるんじゃないよ。」ぼかっ!

「キシリア様、今のは?」

「気にすることは無いよ。
 さあ、マ・クベ、早くとどめだよ。」

「わかりました。
 じゃあ、大砲撃つんで、
 いったん放熱磁場を切りますね。」

「切りますねって、おい、
 そんな事したら。」

ぷちっ。

「やった、動ける。いくぞ。」

「死ねえっ、ガンダム!」

どどーん。

「そんな大砲当たるもんか。
 くらえっ、ビームサーベル!
 たぁー。」

ぶすっ。

ぴしっ、ぴしっ、ぴしっ。
どどどどどどどどどど。
どんどんどんどん。

「おいマ・クベ、どうするんだよ。
 爆発しそうだよ。」

「キシリア閣下、こんなこともあろうかと、
 脱出用の・・・。」

「おお、お前は用意周到だね。かしこいね。
 早く脱出だよ。」

「・・・・・自転車があります。」

「ウラガン。このスカポンタンを
 やっておしまい。」

「あらほらさっさー。」


ぼかーーーーーーん。
どどどどどどどどどどどどど・・・・・。



「やったー。」

「やったでハロー。」

「ヤッターガンダムー。」どしーん。

「はーははははははは。」






きいこ、きいこ、きいこ、きいこ。

「えっさ、ほいさ、えっさ、ほいさ。」


「こら、マ・クベ、しっかりこいでるかい!」

「こいでますとも、キシリア様こそ、
 力抜いてるんじゃありませんか?」

「なんだってー、わたしを誰だと思ってるんだい。」


ぴこん、ぴこん、ぴこん、ぴこん。

「あ、父上から電話だ。」

「よお、キシリア。全部衛星回線で見させてもらってたよ。」

「何が言いたいのですか、父上。」

「そうだなぁ。お前が今一番言われたくないことを
 言ってみせようか?」

「はぁ?」


「こーの、アカポンタン、
 おしおきだべー!」


「むっ。」

「はーははははははははは。
 爆破したりしないから早く帰って来い。
 ギレンが心配していたぞ。」


「うるさーーーーい!」



きいこ、きいこ、きいこ、きいこ。
きいこ、きいこ、きいこ、・・・・・・・・夕日。




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本日のクルー
店長:ランバラル大尉
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お好み焼き「慈恩弘国」
http://www.ms-06zaku.com/

お好み焼き「慈恩弘国」コミュ(登録=国民)
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2975500
2008/10/21 | 慈恩弘国営業日報 | コメント(2) | トラックバック(0) | page top↑
コメント
こんにちは、いつも見に来てます。また遊びにきますね。
2008/10/23 17:38 | URL | hana #- [編集] | page top↑
#hana さま

ありがとうございます。
励みになります。

仕事さえ無ければ、
毎日でも更新したいところなのですが、
日々の生活に押し流され、
なかなかそうもまいりません。

どうか温かい目で
見てやってくださいませ。
2008/10/24 02:21 | URL | ランバラル #- [編集] | page top↑
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