お色気帝国物語 《第十三話/変 身》
050901

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    仮面ライダー・オダギリジョーは改造人間である。

      彼を改造した中野新一お色気帝国は、
   世界征服をもくろむ悪のクリエイティブ集団である。

      仮面ライダーは人間の自由のために、
     今日も中野新一お色気帝国と戦うのだ!

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     《お色気暦 マイナス3年5月14日》




ウゥー。
  ウゥー。
ウゥー。


おーい。
どけー。
パトカーだぞ。
パトカーが通るんだ。

どけー。


銭形さん。
パトカーなんて、
なんの役にも立たないじゃないですか。


ちくしょー。
なんでこんなセクシー野郎が溢れかえってるんだ。
ちょっと前なら、
全員わいせつ物陳列で逮捕だ。


国がセクシービズを推奨しているからね。
もういいよ、銭形さん。
歩いていったほうが早い。
おやっさんの店、すぐそこだから。
じゃぁ。
ルリ子さん、行こう。


ちょっと待てよジョー。
ついでだから俺も行くよ。
パトカーはここで待ってろ。

はい。
お気をつけて。



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    有限会社 立花自動二輪
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ちょ、ちょっと、
通してください。

きゃぁ。

だめですよ。
ルリ子ちゃんに触わったら、
お金もらいますよ。

こらっ、
わたしは警察官だ。
通せ、このっ。




おやっさーん。
立花のおやっさーん。
今帰ったよー。

表はすごい人だね。



ああ、最近この辺は大人気なんだ。
なんかコンサートでもやってるんじゃねぇのか?


立花さん、失礼します。

ああ、銭形さん。


さあ、ルリ子ちゃんも疲れたろ、
奥へ上がって。



いや、おやっさん。
俺と銭形さんはこのまま京都へ行くよ。


えっ?じゃあ、いよいよお色気帝国とやりあうのか。

ああ、
もう警察の人たちはむかってるんだ。
僕もすぐ後を追いかけなきゃ。


すぐ追いかけるって、おめぇ。
サイクロン号は動かねぇよ。


ええっ!
この前、サイクロン号の
原子力エンジンの折れてた冷却棒、
なおったっていったじゃねぇか。


ああ、原子炉は完璧だ。
でもキャブレターに高濃度放射性廃棄物のカスがつまってて、
混合気がシリンダーにおくれねぇんだ。


キャブ、掃除すりゃいいじゃねぇか。


バカいうない。
こんな町工場の施設で、軍手ひとつで、
高濃度放射性廃棄物がいじれるわけねぇだろ。

俺が被爆して死んじまってもいいのか。


じゃぁ、革の手袋でやれば?


バカ!
木綿も革も、てぇして変わんねぇんだよ。ばしっ!

あいた。



なあジョー。
さっきから聞いてると、
キャブレターとか混合気とか、
サイクロン号はガソリンで動くのか?


バイクなんだから、
あたりまえじゃん。


じゃぁ、なんで原子炉なんか積んでるんだ?


そりゃ、セルモーターまわしたり、
電気をつけるためさ。


普通のバッテリーでいいじゃねぇか。


なにいってんだよ。
そんな事したら、
普通のバイクになっちゃうじゃん。
仮面ライダーのサイクロン号は、
原子力エンジンって、昔から決まってるんだよ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%AE%E9%9D%A2%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC
(専用マシン・必殺技の、サイクロン号の項参照)


怪しいなぁ。
だいたい、そのサイクロン号ってのは、
そんなにすごいのか?


時速400kmでる。

そんなスピードでカーブ曲がれねぇよ。

ジャンプ力30m。

アメリカのスタントショーか?
必要ねぇよ。
危ねぇから、普通に走れ。

だいたいおめぇ、
おやっさんの話だと、
新幹線で京都から逃げてきたんだろ、

なんでサイクロン号がここにあるんだよ。



あとから、
お色気帝国から、小さな引っ越し便でおくってきたんだ。
忘れ物だって。


最初っから壊れてたのか?


ああ、壊れたまんまで。
敵だからしょうがないよね。



おめぇ、
じゃぁもしかして、
このサイクロン号に一度も乗った事がないんじゃねぇか?


無い。


じゃあ、なんで
時速400kmとか、
ジャンプ力30mとか、わかるんでぇ。



インターネットで調べたのさ。
フィギュアもすごい値段がついてて、
もしこの実物をヤフオクに出したら、

すげぇ大儲けだぜ。



なぁ、ジョー。
基本的な事を聞くが、
おめぇ、二輪の免許もってんだろうな。

銭形の。
無免許、ノーヘル、道交法無視は仮面ライダーの常識だよ。
あっ、頭の固い皮がヘルメットの代わりかな?
でもJIS企画じゃないなぁ。
こんどシール頭に貼ろう。



ばきっ!!!!!

あいたっ!
ぶったね!お父さんにもぶたれた事ないのに!


そんな父親はゴミの日に出してしまえ!



まあまあ、銭形さん。
ジョーの馬鹿さ加減は今に始まった事じゃねぇんで、
かんべんしてやってくださいよ。


ジョー。
おれはだんだんおめぇが信用できなくなってきた。
そもそもおめぇ、
仮面ライダーだっていいはってるけど、

一度も変身したとこ見てねぇぞ。
おめぇ、まさかそれまでウソなんじゃぁねぇだろうなぁ。


ウソなんて、
今までだって一度もついたことねぇよ。
勝手な事いうなよ。


じゃぁおめぇ、
今すぐここで変身してみろ。


えっ?



そうだジョー。
おれも見た事ねぇや。

一度おがませてくれや。



いや、それはいいじゃないですか。
それよりほら、
室井さんの後、すぐ追いかけなきゃ。



ジョー。
おめぇ、なんかはぐらかしてんじゃねぇか?



いや、
ほら、仮面ライダーって、
バッタの怪人なんだよ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%AE%E9%9D%A2%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC
(仮面ライダー誕生までの項参照)

気持ち悪いし、ルリ子ちゃんだっておどろくよ。
俺、きらわれたくないし・・・。



何、いいわけがましい事いってんだ。
改造人間ってだけで、じゅうぶん人間じゃないんだよ。
さっさと変身してみろ。

第一、おめぇの能力を把握しなきゃ、
戦略だって立てれねぇだろうが。



いちいちごもっともで。


じゃぁ、
変身するよ。
バッタの怪人だからね。
あんまり期待しないでね。



ほれほれ。



はい、じゃ。

“ピポピポピポ・・・スタンディングバイ”
「変身!」
“コンプリート”

\ぱぁーっ!/

「とうっ」しゃきーん。
「仮面ライダー」


おお!

わお!

・・・・・・・・・・。







き、消えた。
おいジョー、すげえなぁ、
どこいったんだジョー。

これがおめぇのチカラなのか?


銭形さーん。
おやっさーん。


ここにいるよー。


どこでぇ。


足元、足元。
あっ、危ない!やめて動かないでっ!


えっ?


おめぇ・・・・。



どう?




おめぇ、
これ・・・・・おめぇなのか?
バッタの怪人というより、
バッタそのものじゃねぇか。


うるさい!
だから変身したくなかったんだよー!



うっ。


ルリ子ちゃん!
何、今の「うっ」は。



ジョー、おめぇ、
その能力は、なんかの役に立つのか?



失敬な。
この段ボールの空き箱をみてろよ。
えいっ!ボコッ!


おお、バッタが蹴って、
段ボールがちょっと動いた。


どうだ!すげえだろ。

人間の大きさだと、
六本木ヒルズも一蹴りでこっぱみじんさ!



そうだな。
じゃあおやっさん。
わたしは急ぐのでこれで失礼します。


ああ、気をつけてな。


ちょっと、銭形さん。
おいて行かないでよ。

おやっさん、とりあえずサイクロン号は置いて行くから、
また連絡する。


ああジョー、おめぇも行くのかぃ?
邪魔になんねえようにな。





ジョーさん・・・・。
さようなら。
2005/09/01 | お色気帝国物語 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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