慈恩弘国営業日報0080229
わたしの名前はランバラル。
数知れぬ死線をくぐりぬけてきた、
元ジオン公国の軍人だ。


宇宙世紀008 2月29日(金)


今日は開店まもなく、
予約をしてくれた、
Y氏が、
会社の同僚3人をつれてやってきてくれた。

Y氏は高校時代からの友人だ。

すると、
それをかわきりに、
どんどんお客さんがやってきた。


わたしも、この商売をはじめて、
2ヶ月が過ぎ、だんだんわかってきた事がある。

金曜は客がたくさん来る確率が高いということだ。

なので、
あらかじめキャベツやネギ、
お好み焼きのネタなどを多めに用意しておいた。

しかし、この日は私の予想を超えて、
あまりにたくさんの訪問客が訪れたため、
常にモビルスーツ焼きを製造し、
材料を補充しなければならない状態であった。


キャベツ、ネギを加工納品するハモン。
フロアーの全てを管理運営するフラウボウ。
ひたすら馬車馬のように働くわたし。

阿吽の呼吸で仕事を連携し、こなす、わたしたちは、
一匹のケモノになった。


「大尉、キャベツ追加!」

「おう!」

「大尉、グフ、ドム、シャアザク、ビグザム、各一機!
 ヒートロッド一本!
 ヒートロッドとグフはイカ抜きで、」

「おう!」

「大尉、ネギ追加!」

「おう!」

グフ、ドム、シャアザク、ビグザム。
ビグザムは3枚のお好み焼きを必要とする。
シャアザクには、シャアザク専用ソースが。
そして、ビグザムの足は鶏肉だ。

できるのか。
ええいままよ。いけー!必殺!6枚同時焼き!

じゅわー。じゅわー。じゅわー。じゅわー。じゅわー。じゅわー。

いいぞ。
このまま3分。
カップの中で蒸されるがいい。


「大尉、わたしここにイカ抜きグフのネタ置いといたんですが、
 どれだか覚えてます?」


「・・・・・・。」


わたしの本分はゲリラ屋だ。
戦場で命の駆け引きの判断を迫られたとき、
もっともしてはならない決断は、

躊躇(ちゅうちょ)である。


「これだー!」ざしゃあっ!!


ことっ。


「お客様、イカ、入ってませんよね。」

「大丈夫です。」

ピンポ~ン。


どうやらわたしは、
またひとつ死線をくぐりぬけたようだ。


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本日のクルー
店長:ランバラル大尉、オーナー:ハモン、捕虜:フラウボウ2号
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お好み焼き「慈恩弘国」
2008/02/29 | 慈恩弘国営業日報 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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